世界ECキーワード検索「ミネラルウォーター」で世界を検索!
世界各国の検索サイトからECに関連するキーワードを検索すると、どのような結果となるのか? 今回はリピート通販で強い「ミネラルウォーター」のキーワードで検索していきます。
日本のミネラルウォーターの市場規模は、メーカー出荷金額ベースで2,990億円、宅配水でも1,260億円となり年々増加しています。(2016年 矢野経済研究所調べ)
無糖の炭酸水市場の成長など今後も需要の拡大が続くと思われます。
日本での「ミネラルウォーター」での検索結果(リスティング広告以下)ではAmazon、LOHACO、楽天、サントリーと続いており、サントリー以外は大手ショッピングサイトが上位に入っています。
外国ではどのような検索結果となるのか、今回はミネラルウォーター市場の伸びている中国、インドネシア、フランスを見ていきます。
海外の消費者がどんなニーズを持っているか、商圏として有効かなど越境ECのひとつの参考になれば幸いです。
検索には各国の検索サイトを使用します。
中国「矿泉水」で検索
ミネラルウォーター市場規模世界第二位の中国ではバルクタイプの他、ペットボトル型の輸入高級飲料水や国内産高級飲料水の需要も伸びています。
Baidu【百度】による検索では広告以下はランキングサイトが続きました。
・中国矿泉水网
中国ミネラルウォーターネットワーク
・世界上最贵的矿泉水TOP10 感觉连水都喝不起了! – 食品饮料 – 一点排行网
一点排行网はランキングサイトで、「世界でもっとも高価なミネラルウォーターTOP10」の掲載ページがヒットしました。どのくらい高価なのかが気になるところです。
ランキングの1位はAcqua di Cristallo(モディリアーニへの捧げ物)は画家モディリアーニのスケッチを形状に取り入れ、クリスタルと金を使ったなんとも高級なボトルです。フィジー、フランスとアイスランドの氷河からの水を含有。なんと1本/6万ドル(約665万円)だそう。
2位はハワイ沖の海洋深層水 KONA DEEP(コナディープ)。 天然電解質を豊富に含んだ海洋深層水で、500mlペットボトル1本/402ドル(約44,500円)。
3位は日本の神戸の名水「布引の水」をいれたスタイリッシュなボトルにスワロフスキーのクリスタルの装飾が施された「フィリコ ジュエリーウォーター」。 1本/219ドル(約24,000円)。
・矿泉水哪个牌子好_2018矿泉水十大品牌_矿泉水名牌大全_百强网
京东(Jingdong JD.COM)は、商品比較とオンラインショッピングのサイト。
ミネラルウォーターのトップ10のページがヒットしました。国内メーカーが上位に入っています。
1位は农夫山泉 天然ミネラルウォーター400ml * 24ボトルフルボックス 59元 浙江省、杭州市の企業製造
2位は景田百岁山 570ml*24瓶 整箱装 49元 深圳市景田食品饮料有限公司
3位は天地精华 ミネラルウォーター550ml * 20ボトル 29元
国産メーカーも安全、品質、味をブランド力でアピールしています。
購買力のある都会を中心に単価の高い小容量のパッケージが売上を伸ばしているようです。
インドネシア「AIR MINERALで検索
市場規模世界第4位のインドネシアでは広告に続き製造会社が検索上位となりました。
・Air Mineral | Mata Air Pegunungan | Air Minum Keluarga Sehat
2Tangはペットボトルのお茶とミネラルウォーターの製造会社。
ミネラルウォーターブランド「Flick」はインドネシアのサラーク山で採水した天然水とのこと。
teh zegar(ゼガールティー)は人工甘味料を使わず砂糖で味付けしたジャスミンティー、どんな味か興味深いところです。
Zestea Green Tea(ゼステア緑茶)のロゴには小さくひらがなで「りょくちゃ」と書いてあるのがかわいらしい。
・Jual Air Mineral harga murah distributor dan toko, beli online
IndoTradingはインドネシアの企業向けマーケットプレイスサイト、会員4,410社を抱え、3万点以上のプロダクトを扱うサイトとのこと。
しかしながらミネラルウォーターの取り扱いはありませんでした。
・Perbedaan Air RO dan Air Mineral – inviro.co.id
RO水の機器販売会社、INVIROROのサイト、RO水とミネラルウォーターの違いについて説明しているページです。
RO水は採取した水をRO膜で処理をしたもの。日本でも専用のボトルを購入してRO水が汲めるサーバーがスーパーなどにあります。
インドネシアは上水道の質や水道管の老朽等により、水道水はそのままの飲用には向かないため、スーパーには沢山のミネラルウォーターが売られています。
しかしミネラルウォーターも質も様々で、ブランドを選んで購入する必要があるとのことです。
フランス「EAU MINÉRALE」で検索
輸入のミネラルウォーターで強いのがフランスのブランド。いくつか飲んだことがある方も多いと思います。
著名なものではオ―ヴェルニュ地方の火山国立公園内のボルヴィック村を水源とする「ボルヴィック」、天然の炭酸水が味わえる「ペリエ」、エビアン・レ・バンで採取されたフランス政府公認の「エビアン」、鉱泉水の「ヴィッテル」、超硬水の「コントレックス」などがあります。
Yahoo!での広告に続く検索上位はこちら。
・Shopping – Résultats pour Eau Minérale
ショッピングサイトleGuide.com ミネラルウォーターの商品ページ。
有名な商品が並んでいますが、すこし変わった物ではマグネシウムを多く含み、腸内輸送を促進するので下剤としてもつかえる「HÉPAR」天然ミネラルウォーター、エールフランス航空の機内食にも採用されている天然微発泡ナチュラルミネラルウォーター 「BADOIT」などがありました。
・Eau minérale, eau de source, eau du robinet, quelles …
ミネラルウォーターメーカー「Wattwiller」のサイト。ミネラルウォーター、湧水、水道水の違いのページ。
「Wattwiller」はヴァットヴィレール村で採水される天然の地下水でカルシウムを多く含む硬水でありながら、飲みやすい水とのことです。
・Eau minérale, eau du robinet et eau de source, quelles …
労働組合連合会のミネラルウォーターズ(EMSC)のサイト。天然ミネラルウォーターの品質についてのページ。
フランスのミネラルウォーター業界は年間75億リットルを生産しそのうち3分の1は輸出向け、
売上高は25億ユーロに達し、約7,000人の従業員を雇用しているとのこと。
天然ミネラルウォーターの地図をみるとフランス全土に採水できるところがあるのがわかります。
フランスの水道水は日本と同様に飲料水レベルの環境ですが、たくさんのミネラルウォーターブランドを立ち上げ、世界に流通させているところには見習うところが多くありそうです。
最後に
今回は、中国、インドネシア、フランスと見ていきました。市場規模第1位はアメリカですが、検索上位のWalmart.comでは意外とペリエや海外ブランドのミネラルウォーターがメインをしめておりました。
低価格品とともにペットボトル型の高級飲料水の需要も伸びているなか、輸入のブランド品と国内産高級飲料との競争も激しくなってきています。
越境ECとして参入するには新しい需要を考えたアイデアが必要となりそうです。
地球温暖化による影響もあり、世界規模で伸びゆくミネラルウォーター市場の行方が気になるところです。
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