ネットで集客する方法は?メリットやデメリット、成功のコツを紹介
ネット集客とは、インターネットやSNSを使って顧客を集める方法です。
ネット集客は集客効果が高く、個人・企業問わず商品を売る側にとっては収益をアップさせるために欠かせないものになりつつあります。ネット集客はコスパがよく無料でできるものも多いので、誰でも簡単に始められるでしょう。
しかし、いざ始めようとしてもどんな方法があるのかや成功するためにどうすればいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ネットで集客する方法について知りたい方へ向けてメリットやデメリット、成功のコツを紹介します。
ネット集客とは
ネット集客とは、インターネットやSNSを活用して顧客を引きつける方法のことです。従来は、紙のチラシや看板、新聞広告といったアナログ集客が主流でしたが、インターネットの普及に伴い、ネット集客の重要性が急速に高まっています。
今や誰もがインターネットを利用する時代となり、多くの企業がネット集客に力を入れています。特に、InstagramやTikTokといったSNSは流行を生み出しやすく、企業がマーケティング活動を行う上で欠かせないツールとなっています。
ネット集客の主な目的は、商品の購入促進だけでなく、ブランド認知度の向上や問い合わせの増加など、多岐にわたります。例えば、SNSを活用したプロモーション活動や、ウェブサイトでのSEO対策、コンテンツマーケティングなど、多様な手法があります。
これらの手法を駆使し、ターゲットオーディエンスに効果的にアプローチすることで、顧客の関心を引き、購買行動を促進することが可能です。
また、ネット集客は、リアルタイムでのデータ分析が容易であるため、集客活動の効果を即座に確認し、戦略の修正を迅速に行うことができます。これにより、企業は常に最適な方法で顧客にアプローチし続けることができるのです。
目的やターゲットに合わせた最適な方法を選択し、実行することで、ネット集客は高い成果を生み出すことが期待されます。
ネット集客のメリット
ネット集客には多くのメリットがあります。
- 費用をかけず大勢にアプローチできるのでコスパが高い
- ユーザーの反応を分析しやすい
- リアルタイムで情報発信ができる
- 情報発信そのものが自社の資産になる
1つずつ解説していきます。
費用をかけず大勢にアプローチできるのでコスパが高い
ネット集客のメリットは、費用をかけずに大勢にアプローチできるためコストパフォーマンスが高いことです。
たとえば、東京都でチラシのポスティングを1,000件すると大体5,000円掛かりますが、Instagramで広告を1,000回表示させる場合500〜1,000円程度しか掛かりません。
ネット集客では自社に関するキーワード検索をした人に広告を表示させたり、自社に興味をもってくれているSNSのフォロワーに対して情報を届けたりできるので、全く興味をもっていない人にアプローチする可能性が低く効率がいいのです。
ユーザーの反応を分析しやすい
ユーザーの反応を分析しやすいこともネット集客のメリットです。
ポスティングチラシや雑誌広告の場合、どの施策が売上や来店につながったかは顧客へのアンケートや売上金額、来店人数からの計測しかできません。
さらに、一部の顧客からしかデータが得られないため施策の効果を測りづらいのです。
ネット集客であれば、SNSの場合コメントや保存数からユーザーの反応が具体的な数字でわかります。WEBサイトの場合、分析ツールを使えばどの広告から自社のWEBサイトにたどり着いたかや商品の購入に至ったかがわかるのです。
ネット集客を使うと、施策に対するユーザーの反応がわかるので分析がしやすく効果的な施策につなげられます。
リアルタイムで情報発信ができる
ネット広告なら、スマホの位置情報を活用してリアルタイムで情報発信ができることも大きなメリットです。
「特定のエリアに今いる人」に対して広告を出せるので、見込み顧客に対して適切にアプローチできます。
たとえば、あなたのお店が飲食店なら、ランチ時間帯に遠方から勤務してきている人にも広告を出すことで集客につなげられるでしょう。
このように、ネット集客はアナログ広告ではリーチできない顧客にもリアルタイムで発信できることが大きなメリットです。
情報発信そのものが自社の資産になる
ネット広告では、情報発信そのものが自社の資産になります。
自社が抱えるオウンドメディアと呼ばれるホームページ、ブログ、SNSアカウントを駆使し、ユーザーにとって有益な情報を継続して発信すれば24時間365日集客可能です。
オウンドメディアそのものが広告として機能するので、広告費の節約にもなります。
たとえば、SEO対策したブログであればキーワード検索からの流入を増やせますし、SNSアカウントは商品に興味のあるユーザーの集客が可能です。
ブログやSNSアカウントは顧客育成にも効果を発揮し、優良顧客やファンを増やせるので、貴重な資産といえます。
ネット集客のデメリット
ネット集客には多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットも存在します。
- 専門的なネットの知識が必要
- 顧客の育成に手間と時間がかかる
- 広告費が高額になる場合がある
- 広告費が高額になる場合がある
それぞれ解説していきます。
専門的なネットの知識が必要
デメリットの1つめは、専門的なネットの知識が必要なことです。
ネット集客で自社のサイトやブログを見てもらうためには、検索で上位に表示させる必要があり、SEOの知識が必要になります。
たとえば、自社商品の魅力を十分に伝えられる記事を書いたとしても、ブログそのものが上位表示されなければ、大勢の見込み客にアプローチできません。
また、広告出稿では自社の予算内で効果を得るための知識、SNS投稿では反応の良い投稿を分析してフォロワーを増やす知識が必要です。
実戦形式で運用しながらでも学べますが、学習なしにはなかなか成果が出ないので専門的な知識を学ばないといけません。
顧客の育成に手間と時間がかかる
デメリットの2つめは、顧客の育成に手間と時間がかかることです。
顧客の育成には見込み客→顧客→優良顧客と段階があり、たとえば見込み客を顧客に育成するためには以下のような方法があります。
- SNSやユーザーの属性に合わせた広告から自社商品に興味をもってもらう
- 自社のWEBサイトやブログで商品に魅力を感じてもらう
- 有益な情報の発信や追跡型広告でユーザーとの接触回数を増やす
- 商品を購入してもらう
実際に商品の購入に至るまでは、SNSのアカウントを育てフォロワーを増やしたりユーザーとの接触回数を増やしたりする必要があるので時間がかかります。
広告費が高額になる場合がある
デメリットの3つめは、競合の資金力が強いと広告費が高額になる場合があることです。
ネットで広告を出すにはオークションで落札する必要があるので、お金をかければかけるほど効果的に広告を表示できます。
広告は長い期間表示させればそれだけ見込み客の目にとまるので、お金をかけられない個人店や中小企業には不利な状況です。
広告費を安くするためには、期間を短くする、ユーザーに刺さる広告を表示させる、広告を出す場所を選ぶなど対策を練りましょう。
ネット集客に使える方法6選
ネット集客に使える方法は以下の6つがあります。
- オーガニック検索
- デジタル広告
- SNS
- メールマガジン
- 直接流入
- 外部サイト
上記それぞれの情報に合わせて、「ホームページ」と「ランディングページ」について解説していきます。
ホームページ作成
ネット集客を成功させるためには、ホームページの作成が不可欠です。
仮に認知度が上がったとしても、ホームページがないと信頼を失う可能性があります。
例えば、最近ではSNSで多くの商品が紹介されていますが、その商品について詳しく調べた際にホームページが見つからなければ、不信感を抱かれるでしょう。
このような事態を避けるためにも、ホームページは必ず作成するべきです。
信頼性を高め、顧客に安心感を与えるためにも、ホームページの存在は重要です。
ランディングページを作成
ランディングページ(LP)は、一枚もののWebサイトを指します。
このLPの目的は、Web上で商品を販売したり、問い合わせやリストを集めることです。
顧客が求める情報や商品内容を正確に伝え、商品購入や問い合わせといった成果に結びつけるためのページです。効果的なランディングページを作成することで、より大きな成果を生み出すことが可能です。
LPは訪問者の興味を引き、行動を促すために重要な役割を果たします。そのため、顧客に響く内容とデザインを工夫し、魅力的なページを作りましょう。
オーガニック検索
1つめはオーガニック検索(自然検索)でサイトを上位表示させる方法です。
オーガニック検索とは、GoogleやYahoo!でキーワード検索をしたときに表示される画面で上位表示される広告以外の検索結果をいいます。
キーワード検索の結果が上位であればあるほどクリック数が多くなる効果があり、最も効果の高いネット集客のひとつです。
たとえば、自分の求める商品やサービスを探そうと思ったら、スマホやPCでキーワード検索をします。つまり、キーワード検索で自社のホームページやブログが上位に表示されれば、より多くのユーザーを集客できるのです。
検索結果の上位に表示させるためにはSEO対策と呼ばれるものが必須で、Googleの評価基準を元にしたユーザーを満足させられるコンテンツづくりが欠かせません。
SEO対策は無料でできるだけでなく、長期的な集客にもなるので積極的に行いましょう。
デジタル広告
デジタル広告とは、有料ですが即効性が期待できる広告で代表的なものは以下の5つです。
- リスティング広告(検索連動型広告)
- ディスプレイ広告(コンテンツ連動型広告)
- アフィリエイト広告
- SNS広告
- メール広告
それぞれ解説します。
①リスティング広告(検索連動型広告)
リスティング広告とは、Googleで検索したときに自社の商品やサービスを上位に表示させる広告です。
リスティング広告は、特定のキーワードで検索したときに自社の商品が表示されるため購入意欲の高い顕在層に効果があります。
たとえば、「美容室 おすすめ」で検索したときに自分のお店が一番上に表示されれば思わずクリックされると思いませんか。
「美容室 おすすめ」で検索する人は今から美容室に行こうと思っているか近いうちに美容室に行こうと思っている人なので、自社のサイトの閲覧率が高まれば結果的に集客につながるのです。
リスティング広告には地域を限定して配信する機能もあるので、自分のお店の周辺に住んでいる人だけを選んで広告を出せます。
そのため、チラシのポスティングなどのアナログ集客よりも見込み顧客に対するアプローチができるので、高い集客効果があるのです。
②ディスプレイ広告(コンテンツ連動型広告)
ディスプレイ広告(バナー広告)は、さまざまなWEBサイトやアプリに表示される広告です。
画像、動画、テキストでつくられているので、テキストのみの広告と比べて商品の特徴が伝わりやすくユーザーの印象に残りやすいメリットがあります。
最大の特徴はリマーケティング(リターゲティング)機能で、一度サイトを訪れたものの購入や問い合わせにつながらずサイトを離れてしまったユーザーを追跡して広告を表示しつづけます。
ユーザーと長く接点を持てるため、今は買う気はないが今後購入予定のある潜在層に効果的な広告です。
たとえば、縦型洗濯機をドラム式に買い替えたいと考え「ドラム式洗濯機 おすすめ」で検索した場合、良さそうな商品が見つかってもすぐには購入しません。
しかし、ユーザーのドラム式洗濯機が欲しいという要望が解決されたわけではないので、繰り返し広告を目にすればクリックされる可能性は高いです。
ディスプレイ広告は長期的な接点がもて、ユーザーの衝動買いを促せるので単価の安い個人向けの商品や高単価の即決しづらい商品に適しています。
③アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、Webメディアに自社の商品を宣伝してもらう広告です。
ASPと呼ばれる広告代理店と契約すれば、数多くのメディアで商品を宣伝してもらえるメリットがあります。そのため、エリアを問わず集客効果が見込めるECサイトやWebサービスにはぴったりの広告と言えるでしょう。
一方で飲食店や美容室といった実店舗サービスは、全国展開している場合を除いて大きな効果が見込めません。メディアの読者が「お店に行ってみたい!」と思っても、場所が遠すぎて来店できなければ集客につながらないからです。
費用は主に成果報酬型のため、費用対効果が大きいことも魅力のひとつといえます。
顧客の場所を選ばないECサイトやWebサービスを運営しているなら、ぜひアフィリエイト広告を検討してみましょう。
④SNS広告
SNS広告とは、InstagramやFacebook、TwitterなどSNSに掲載される広告です。
アカウントに登録された情報や閲覧しているコンテンツを反映してターゲティングを行い、商品に関心の高いユーザーにアプローチできるので成果につながります。
ユーザーの興味に関連した広告が表示されるので、商品やサービスを知らない新規顧客の獲得や認知が拡大できることもメリットです。
テキスト、画像、動画と広告形式の種類が多いので、より詳しい情報を届けられたりSNSで人気となれば一気に拡散されるため、ブランドイメージの向上や大きな集客効果が期待できます。
⑤メール広告
メール広告は、メールで配信する広告でテキスト形式とHTML形式があります。
テキスト形式が文字だけで作成されているのに対しHTML形式は、レイアウトやフォントを変更した文字と画像を組み合わせて作成でき、視覚的にわかりやすいのが特徴です。
メール広告の最大のメリットはコンバージョン率が高いことで、メール配信を希望しているユーザーは商品に興味関心を持っています。
たとえば、クリスマスケーキの購入履歴があるユーザーに対して誕生日ケーキをおすすめするメールを送った場合、そのお店のケーキが好きなユーザーなので購入してくれる確率は高いです。
メール広告は消費者に直接アプローチできる効果の高い広告となっています。
SNS
SNSを使った集客は年々拡大しており、集客の主流になりつつあります。
主なSNSはInstagramやFacebook、Twitter、LINE、TikTokです。
それぞれのSNSの特徴と活用法は以下のとおりです。
SNS |
特徴 |
活用法 |
|
・10、20代の女性が多い ・写真や動画の投稿がメイン |
・実店舗サービスの紹介 (カフェやネイルサロンなど) ・ネット販売(アパレルや美容など) ・おしゃれ・インパクトのある写真が集客につながる |
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・20~50代のビジネス層が多い ・30、40代が最も多い ・ビジネス用に使われている ・実名登録が必須 |
・セミナーの集客 ・ネット販売(業務器具、衣服など) ・実店舗サービスの紹介 ・企業ページから商品専用ページへの誘導 ・ホームページ更新情報からサイトへの集客 |
|
・10~60代が利用、特に20代が多い ・リアルタイムの情報発信ができる ・匿名で利用できる ・リツイートで一気に情報が拡散される |
・セミナーの集客 ・実店舗サービスの紹介 ・認知拡大 ・リツイートされると宣伝効果が高い |
LINE |
・10~40代で95%以上、50~60代の80%が利用しており圧倒的な利用率 ・リアルタイムでメッセージが送れる |
・ネット販売(美容系、動画など) ・求人募集 ・ 実店舗サービスの紹介 ・地域を限定した広告配信が集客につながる |
TikTok |
・10代の半数以上が使っているが30~60代の使用率は低い ・15~3分の短い動画を投稿できる |
・認知拡大 ・アプリのダウンロード ・ネット販売(美容系など) ・お店や商品を動画でアピールできる |
拡散力がありターゲティングの精度が高いことがSNS広告のメリットです。
SNS広告は興味をもっている人に情報を届けられるので集客効果が高く購入にもつながります。
メールマガジン
メールマガジンはメルマガとも呼ばれ、ユーザーに直接届くため商品の購入につながりやすい集客方法です。
メルマガはECサイトと相性がよく、商品の購入や告知、ファンの育成だけでなくユーザーの教育、リピーターの対応にも効果を発揮します。
メルマガが届くユーザーは自社の商品を一度購入しているので、少なからず興味や好意をもってくれており、心理的距離が近いです。
仮に革製品をつくっているお店が、商品ができる過程でのこだわりを継続して発信すれば、商品やお店に対する信頼度と好感度があがり、他の商品も買ってみたいと思ってくれるでしょう。
また、クリスマス前にキャンペーンの告知があればプレゼント用に購入しようと考える人もいます。
メルマガを定期的に送れば、購入を促すだけでなくファンやリピーターの育成ができるので自社の利益につながるのです。
直接流入
直接流入とは、キーワード検索を介さずに、自社のホームページやランディングページに訪問してもらう方法を指します。
SEOやGoogleの評価基準に依存しないため、サイトが検索結果で上位に表示されなくても集客が可能であり、安定した集客につながります。
例えば、チラシやダイレクトメールにURLを記載したり、自社商品のタグにQRコードを載せたりすることで、興味を持ったユーザーがサイトを訪問してくれるでしょう。また、ユーザーが有益な情報が充実していると認識すれば、ブックマークに追加され、定期的にサイトをチェックしてもらうことが期待できます。
直接流入はアナログ集客とも相性が良い点が特長です。オフラインでのプロモーション活動と組み合わせることで、より広範なターゲット層にリーチできるため、効果的な集客が可能です。
例えば、イベントや展示会でのプロモーション活動の一環として、QRコードや短縮URLを配布し、直接流入を促進する方法があります。
このように、直接流入を活用することで、検索エンジンのアルゴリズムに左右されない安定した集客を実現できます。アナログ集客との組み合わせによって、オンラインとオフラインの両方から顧客を引き寄せる効果的な戦略を構築することができるでしょう。
直接流入を活用して、より多くのユーザーにアプローチしてみてはいかがでしょうか。
外部サイト
外部サイトを利用した集客は、自社サイト以外のWEBサイトに貼ったリンクから自社サイトにきてもらう方法です。
より多くの外部サイトにリンクを貼ってもらえば集客力のアップにつながります。
たとえば、ブログやSNSにリンクを貼ってもらうには、他の人に言いたくなる話題性や充実したサイトつくりが必要です。他には自分でポータルサイトに掲載する方法があります。
ポータルサイトには以下のようなサイトがあります。
有料 |
食べログ、ホットペッパー、SUUMO、グーネット |
無料 |
ぐるなび、ジモティー、無料求人com、エステ人気ランキング、エキテン |
他にもいろいろなサイトがあるので、自社に関連するサイトに掲載するのも一つの手です。
ネット集客を成功させるコツ6選
ネット集客を成功させるコツは以下の6つです。
- 集客したい場所を決める
- 集客の目的を明確にする
- 集客するターゲットを決める
- ターゲットに合わせた集客手法を決める
- ユーザー目線の情報発信をする
- 効果検証を継続して行う
それぞれ解説していきます。
集客したい場所を決める
1つめは集客したい場所を決めることです。
集客するには以下のような場所があります。
- Googleマイビジネス
- ランディングページ
- ホームページ
- ECサイト
- YouTube
- ブログ
集客したユーザーに自社のサービスや商品の良さを知ってもらったり購入につなげるために、最も多く使われているのはホームページやランディングページです。
ブログも商品を知ってもらう点では同じ活用法ですが、クライアントや見込み客との接点を継続して持つことができ、無料で始められる手軽さがあります。
ネット販売であればECサイト、実店舗へ集客したいのであればGoogleマイビジネスを使いましょう。
集客の目的を明確にする
2つめは集客の目的を明確にすることです。
目的には、商品の購入、認知度の拡大、メルマガやSNSへの登録などがあり、いつまでに何をしたいのかで具体的な手法が決まります。
仮に半年かけて自社の認知度をあげたいと考えているのであれば、ブログをつくり継続して情報発信する方法が効果的です。
また、地域住民だけでなく全国の人に自社の商品を購入してもらいたいのであれば、ECサイトへ集客しましょう。
目的を明確にすれば、達成するためにどんな集客が必要かわかります。
集客するターゲットを決める
3つめは集客するターゲットを決めることです。
ターゲットは「20代 女性 独身 会社員」のような大まかなカテゴリーにわけられます。
ターゲットを決めるメリットは集客方法が決まり、自社で共通認識がもてることです。
たとえば、SNSで10代の男女にアプローチしたいのであればTikTokを使うと効果的を見込めます。ビジネス利用が多いFacebookで集客しようと思っても、10代のユーザーには情報が届かないでしょう。
また、ターゲットを共通認識できていれば、全員が同じ方向を向いて施策を考えることが可能です。ターゲットから集客方法を決定し効果的な施策を考えましょう。
ターゲットに合わせた集客手法を決める
4つめはターゲットに合わせた集客手法を決めることです。
いくら有益な情報でも、ターゲットに届かなければ集客にはつながりません。
たとえば、20代の女性に服を購入して欲しいのであればInstagramが適しています。服を売るには着用イメージが大事ですが、Instagramであればリール機能や画像で視覚に訴えられるので効果的です。
ネット集客では手法選びが成功を左右します。
ユーザー目線の情報発信をする
5つめはユーザー目線の情報発信をすることです。
情報発信する際ついつい自社がアピールしたい内容を伝えがちですが、ユーザーにとって有益なものでなければ意味がありません。
同じような商品が2つあると、専門的な知識や情報だけを伝えてもユーザーには結局どっちがいいのかわからない場合があります。
その商品を使うとユーザーにとってどんな良いことがあるのかがわからなければ判断できませんし、ユーザーが欲しい情報はどんな良いこと(ベネフィット)があるのかなのです。
情報発信をするときにはユーザー目線の情報発信を意識しましょう。
効果検証を継続して行う
6つめは効果検証を継続して行うことです。
アナログ集客と違い、ネット集客では広告や施策の効果を数値として記録できます。
しかし、いくら数値が集まっても結果を検証してどの広告や施策を継続するか、あるいは改良するのか判断できなければ意味がありません。
ネット集客の効果検証に使われるツールとしては、GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスがあります。
しかし、これらのツールは分析までは行ってくれないので、個人のブログなどではなく商品を販売する中小企業にはCRMがおすすめです。
CRMを使えば、数値を記録できるだけでなく自動で分析し施策にすぐ反映できるので、人手と手間も削減できるだけでなく効果も得られます。
記録した数値を元に効果検証を続け、収益をアップさせましょう。
まとめ
ネット集客の方法、メリット、デメリット、そして成功のコツについてご紹介しました。
ネット集客を効果的に行うには、SNSのアカウントを育てたり、ホームページやブログの環境を整えたりする必要がありますが、一度仕組みが整えば、定期的な情報発信で安定した集客が可能です。
ネット販売や実店舗ビジネスを問わず、多くの企業にとって効果を発揮する可能性があります。今回の内容を参考にして、ネット集客を始めてみてください。きっとビジネスの成長に役立つでしょう。
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